医療過誤に遭われた患者様へ
医療ミスかも?という事案は意外に多いものです。
歯科法律相談を行っていますと、様々なご相談をお受けいたします。
私共がお受けした相談で特に印象的だったのは、歯列矯正で3年かかる矯正を1年で治療できると言われ、相場の3倍ほどの金額を支払ったにもかかわらず、3年を過ぎてもまだ終わらないという驚くべき治療でした。さらに、虫歯治療を他院で行うよう指示されたが、終わってみると治療方法が違うと矯正治療に当たっていた院長に激高され、これでは治療できないと言われたというものでした。他にも不信につながることが多くありましたが、最高裁で逆転勝利を得て、クライアントの気持ちに応えることができた事案でした。
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ほとんどの歯科医師の先生が、本当に真摯に治療を行ってくださっている中で、こういった医院があることは大変残念なことです。
そしてこういった残念なことは、あってはならないことではありますが、現実は決してゼロではありません。
第三者機関へ確認を
上記のような事案ならば、私たちはためらうことなく全力で弁護に当たります。
ただ、当窓口にはそこまでではないにしても医療ミスかな?と思うような事についてのお問合せも多くございます。
もちろん人間ですから、トラブルに遭ったら動揺するのが当たり前です。ですが、あまりに感情的になってしまったりしては、何も解決しません。まずは、担当している歯科医師とよく話をすることが大切です。もちろん、すでに関係が悪化してしまい、到底そのような話ができない場合もあるでしょう。そうした場合はセカンドオピニオンをお勧めしています。こうして、第三者の意見を聞いてみることで、見えてくることがあるものです。
あるいは、各治療の専門機関にご相談されることもよいかもしれません。
学会や勉強会などを開催している場合などもあり、そのようなところに問い合わせてみることもよいでしょう。
もちろん、現在の歯科医師とそこまで悪い関係でない方も、セカンドオピニオンは大変有効ですし、私たちにご相談いただく際にはセカンドオピニオンの資料がある方から優先してお話をお伺いするようにしています。
やはり“医療ミス”だったなら
こうして、セカンドオピニオンや専門機関に相談してみた結果、やはりあなたの抱えた問題が思い込みではなく、確かに医療ミスとなった場合は、私たちにご相談下さい。
ただし、ミスと言っても軽量のものだとすると、それを裁判にかけるのは結局あなたの時間と労力とお金を無駄にしかねません。
ですから、どんな症状でどのような治療を受けて、どのような経過をたどったのか、を時系列にまとめて、かかった費用なども併せてお知らせいただくことは大切です。
裁判での有力な証拠
現在日本の裁判において有力な証拠になるものは当事者の話ではなく、あくまで「書類」なのです。また、利害の無い第三者の証言も重要な証拠となります。
また、カウンセリング時のメモや提供された資料、日記、録音データー等は有力な証拠となります。録音データーは最近ではスマホで簡単にとることができるようになりましたので、ずっと昔より楽にとれるようになったと思います。ただし、盗聴は絶対にいけません。それこそ犯罪になってしまいますので、十分ご注意ください。
弁護士はクレーム対応の受付ではありません
私共に多くのご相談をいただくことは、大変うれしく思っております。ただ、私たち弁護士はただの歯科医へのクレーム受付ではありません。たまに、怒り任せにご連絡をいただくこともありますが、建設的なお話ができない、などの状況の場合はお受けできないことがあります。また、他にも重大性という意味で、大きくないものは裁判をしても慰謝料10万円等、大変低金額なものになってしまい、私共への弁護士費用の方が高くつき、結局ご依頼いただいた方のお気持ちに応えられないというケースも多々ございます。そのような場合にもお引き受けできない場合がございます。
ただ、私たちは本当に困っている方、ひどい目に遭っている方、には全力で手を差し伸べたいと思っています。
ご相談をご希望の方はご連絡下さい。